(ITの話とは違うんですが・・・便宜上、ITのカテゴリに割り振ります)
朝、電車に乗りながらYahoo!の天気情報を調べていたら、
警報情報で西日本が真っ赤になっているのを見て背筋が凍りました。
帰ってきてからのニュースで、更に深刻な事態になっていることを理解しました。
23時現在は8府県で特別警報が発令されていて、避難指示が出た地域も多数。
現地の緊迫した状況が、タイムラインで読み取れます。
現在避難されている皆様にお見舞い申し上げます。
少しでも早く落ち着ける状況になることを願うばかりです。
当方の住んでいる場所は警報も注意報も何も出ていません。
至って無事ですので、ひとまずは、どうぞご安心下さい鉄揚げ。
タイムラインを見ていてこんなつぶやきが流れてきました。
「道の駅スプリングスひよし」の駅長さん(ゆるきゃら)のつぶやきです。
この道の駅は京都府南丹市の日吉ダムの近くにあるそうです。
「非常洪水吐」と呼ばれる上のゲートから勢いよく放水されています。
この上のゲートはダム建設時の運用テスト時と、完成式典の時のデモンストレーションを除けば
今まで全く使われたことがなかったそうです。
他の方のつぶやきによると、こんな看板が掲示されているそうで(・ω・)
8府県で特別警報が出る程の大雨は、数十年に1度どころではなく
100年に1度とも言えるレベルの災害なのかもしれません・・・。
そんなレベルの大雨に、ダムがしっかりと耐えて使命を果たしていることに感銘を受けました。
ダムが計画されたのは1960年代。着工は1970年代。そして1997年に完成したそうです。
40年以上前にいらっしゃった方々が、100年に1度の洪水に耐えられるようにと
考えて設計に携わっていたのだと思うと。
100年に1度、というのは自分が生きている間に遭遇するかどうかも分からないスケールです。
それでも、他人事にせず(=自分が生きてる間大丈夫ならいいや、としない)
しっかりと考えてダムを造り上げたということ。
これは、この国だからこそできることなのかもしれないとも思いました。
このレベルになると個人レベルでは何も出来ないに等しいです。金も手間も莫大ですから。
国や地域がしっかりとタッグを組んで、長い長い計画を少しずつでも進めてゆき成し遂げた結果。
それが、今なのだろうと思います。
当方はダムの専門家ではありませんので、ダムについて詳しく語れないのですが、
IT業界の中で所謂インフラ(基盤[サーバ運用])部門の業務に就いていますので
何となく思うようなところを感じるのです(うまく言葉にできない。。。orz)
6年前に今の現場に着任してから、1年程とある上司にとてもお世話になっていました。
その上司は、いつもこんなことを言っていました。
『基盤運用の世界に「当たり前」は存在しないんだよ。
ありとあらゆる可能性を考えることが大切なんだよ(^ω^)!』
当方は当時、システム開発部署から異動したばかりでサーバのことなど何1つ知りませんでした。
システム開発というのは、物凄く適当に言うと既にそこで整備されている環境の上で、
アプリケーションを作ったり直したり転がしたりする業務です。
開発作業は基本的には、動かす環境が特に何も問題もなく使えるという前提の上で進むものです。
今、当方が居る部署というのは、かつての当方が当たり前のように使っていた環境が
当たり前であり続けるように護る業務を担当しています。言うなれば、縁の下の力持ちです。
役者としてステージに立っていた頃には全く見えなかった世界が、今は見えるようになりました。
ちょっと話を変えてみますが(?)例えばの話です。
「パソコンやタブレットでWEBブラウザを開いて、
インターネットにアクセスして色んなホームページを見ること。」
簡単そうに見えますけど、この動作1つが難なくできるには
様々な条件が整っている必要があります。
・端末のOSが正常に稼働していること
・ネットワークに接続できること
・WEBブラウザのアプリケーションが正常に稼働する事
・インターネットにアクセスする経路が正常に設定されていること
・アクセスする先のホームページが正常に稼働していること
多分、他にも色々あるでしょう(・∋・)
(アプリケーションだとどっちかっていうと開発側用件なんですけどね。)
もしも上手くいかない時は?
1つ1つの可能性を考えて解決に導けるように切り分けていきます。
そういった仕事も、インフラ部門の任務の1つです。
でも一番大切なのは、そういう困った事にならないように事前に備えておくお仕事なのです。
まだ使えそうだけど古くなってきたから定期的に取り換えようね、とか。
色んな機器のログやパフォーマンスデータを読み取って、大丈夫かなぁと毎日確認したり。
もっと良い性能の機器が出てきたら、程よいタイミングで新しいものに切り替えたり。
障害対応でもない限り、そういったことは急いでやらなくても良いよね?とされがちです。
ただ、そうした「急いでやらなくても良いよね?」を果てしなく積み上げていってしまうと、
気が付いた時にはもうどうしようもない状態になってしまう恐れがあります。
運用って金も手間も本来かかるものです。
いつもはごく当たり前に使えてて、特に困っていることもないんだから
かかる費用は安く済ませたい。なーんて考えられることが多いのかもしれません一般的には。
ただ、そういう考え方が世の中に果てしなく蔓延してしまうと
今まで当たり前に使えてきたものが、いつの間にか当たり前に使えなくなってしまうかもしれません。
タダより高いものは、ないんです。
当方は曲がりなりにも運用部門にいるので、多少なりとのその言葉の意味がわかるつもりです。
JUGEMの無料ブログでこんなことを書いても何の説得力もないかもしれませんが(w)、
今皆さんが使っているスマホやパソコンの画面の先には、
快適にサービスを使い続けられるようにと一生懸命働いている人々がいるのです。
ネットワークも然り、サーバーも然り、WEBサービスも然りです。
その「画面の先の人々」の名前が世の中に出ることは基本的にないでしょう。
それには多分、理由があります。
当方自身も含め、インフラ部門に携わる人間はシステム環境で大変に強い権限を持っています。
肘掛の椅子に座ったり、ビジネスクラスのシートでカチャカチャピコピコピーチ(ぉぃ)して
沢山のお金を稼いでいらっしゃる方々には決してできないことが、我々には出来るのです。
言うなれば、その世界全てを操れる力の持ち主なのです。
自分に一体何が(権限的に)出来るか知れ渡ってしまうと、悪い奴らに狙われてしまうかもしれません。
物凄く適当な事を言っていますが、本当の所、自分が何の仕事をしているかということ自体
実は国家機密レベルなのかもしれないのです(大げさwwwwwwww)
当方も割とそうですが・・・彼らも日々、多くの重圧や責務に耐えながら任務を遂行しています。
もしこの作業を誤ってしまったら、最悪の場合クビが飛ぶかもしれない。
そういうレベルの作業さえもあります。細かいことは書けませんが、とんでもなくヤバいんですよ。
それでも、当方や彼らは人知れず今日も明日も業務を粛々と遂行していきます。
世間は広いようで狭いです。
皆さんの周りにも、能力者がいるかもしれません。
ほんの一瞬で構いませんので、思いを馳せて頂ければ幸いです。
この世界を支えている数多くのIT業界従事者の存在に。
・・・こんなエラソーな事を書いてますけど、
ぶっちゃけ辞めたいと思ったことは今までに何度もあります。
作業量が多いとマジで辛いです。一体いつまで続くんだろう?と思ったりもしました。
だけど、こんなポンコツな当方を温かく迎え、支えて下さる同僚や上司のお陰で
当方は今の部署で丸6年業務を続けてくることができました。
もしBAUとして今の現場に入ろうとしても、絶対に入れなかったと思います。
何にも知らないで異動してきたのに、ここまで続いたのは奇跡です。
「語弊を恐れずに言えば、今までの業務に未練はありません」
先方の皆様が当方の言葉を信じて下さったからこそ、今があります。
(勢い余って言っただけなんだけどねwww)
もしかしたら来年退任になるかもしれませんが、任期のある限りは
自分なりにべストを尽くしていきたいと改めて思いました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
(ただ、先月からあまりに高稼働なので何とかしたいです。。。ぐはぁ。。。www)
何か書いているうちに随分予想外なところに行き着いたようです。
まぁいつものことですよねwww
あ、いっけない!e-learningやらなくっちゃ(滝汗)
明日は少しでも穏やかな日となりますように。
ご乗車ありがとうござい鉄揚げでした。
まもなく、七夕、七夕です。来訪予定は日曜日です。
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